1958(昭和33年)/10/1公開 96分 カラー シネマスコープ 映倫番号:10881
配給:東映 製作:東映
将軍家遺言状をめぐり、幕府隠密と尾張藩士が、鎬をけずって奪い合う波瀾激動の時代劇超大作。千代之介、ひばり、錦之助など絢爛の大配役が白熱の大共演。
徳川七代将軍家継の世、尾張六十二万石、大納言宗春の居城・名古屋城天守閣に燦然と輝く金の鯱には、次の将軍家後継者を決める前将軍・家宣の遺言状が秘められていた。これを何とか奪おうとする幕府に対し、尾張家では毎夜二名の武士を警護に当たらせていた。今宵の夜番は、尾張藩随一の剣士・椿源太郎と、その親友・相楽三平である。何事もなく時が過ぎ、ふと気を緩めた酒好きの源太郎は、三平の勧めるままに酒を呑みに天守閣から降りた。それを待った三平は、すばやく鯱の眼底から遺言状を抜き出し、どこかへ姿をくらませてしまう。相楽三平こそ、遺言状奪取の秘命を受けた幕府隠密であったのだ。友に裏切られた源太郎は、地の果てまでも三平を追い、遺言状を奪い返すことを誓った。