1959(昭和34年)/3/10公開 95分 カラー シネマスコープ 映倫番号:11102
配給:東映 製作:東映
佐渡金三百貫を輸送中、突如として佐渡の荒海に消息を絶った御用船佐渡丸失踪事件の謎をめぐる遠山金さん痛快の刺青さばきを、多彩な登場人物の間に描く颯爽篇。
北町奉行遠山金四郎のもとに、佐渡金三百貫を輸送中、竜巻の発生で、佐渡の荒海に消息を絶った御用船失踪事件の一件で、佐渡守が相談にやって来ていた。竜巻は晴天無風の時にしか起こらないもので、発生当日は曇天だったことを調べ上げた金さん。これは臭いと佐渡へと急ぐ。そんな道中、越後寺泊の宿で若い薬売りに装った南町奉行新鋭与力渡会三四郎の姿に気付く。さらにもう一人、三四郎との奇遇を喜ぶ美鈴がいた。数年前に金の採掘量調査に出掛け、消息を絶った南町奉行筆頭与力の父・手塚久兵衛の行方を求めてやって来ていたのだった。親切に遺族たちの世話をする島の酒造家杉戸屋平右衛門と佐渡奉行の支配組頭・郡源太夫との妙な結びつきに、先ず事件の解決の糸口と定める金さん。一方、杉戸屋の店の近くの一膳飯屋に酌婦として住み込んだ美鈴から、いろいろと情報を聞き出す三四郎。そして、事件はさらに事件を呼び、拾い屋の屑安が一両小判を拾ったばっかりに、その小判と命を何者かに奪われる。昨夜の屑安を物陰からじっと見据えていた杉戸屋の姿を目撃していた美鈴は、その小判を求め杉戸屋の居間に忍び込んだが、逆に囚われの身となってしまった。