1959(昭和34年)/8/19公開 57分 カラー シネマスコープ 映倫番号:11251
配給:東映 製作:東映
波瀾と冒険に彩られた前作に引き続き、野に散った八犬士が続々大集結をなし化け猫や悪侍たちの妖術、魔剣を打ち倒しながら八犬士を待つ滝田城へと進む痛快胸躍る第二作。
激流に漂う小舟の中で気絶した信乃と現八の二人は、漁師の犬田小文吾に救われた。小文吾は二人の懐にある珠、「孝」「信」と、自分の「悌」の珠のつながりを知り、三人は義兄弟の契りを結んだ。小文吾の小屋に篭った三人は、足利の追手と戦おうするが、一人の法師に止められる。大法師と名乗るのは、八犬士を求める金碗大輔。八犬士の秘密を明かし、大法師は追手を引き受け三人を逃がす。一方鉄砲隊に囲まれた荘助と浜路は、道節の幻術に助けられ浜路から信乃の宝珠「孝」を知り、「忠」「義」の珠と共に信乃救出に向う。出陣に色めき立つ墓田権頭の城下に、娘田楽村雨太夫の一座が華やかな彩りを添えている。酒に酔った浪人者の乱入に困っている一座の花形朝開野を、一人の壮漢犬江親兵衛が救った。その懐から転がり出た「仁」の珠を見ていた荘助が見つけ、助太刀する。朝開野も二人に自分の「智」の珠を見せ、犬坂毛野であることを明かした。毛野は二十年前権頭に殺された旅芸人藤吉の息子であり、仇討ちのため女装していたのだった。好色な権頭に城に招かれた一座は、これ幸いと乗り込み、時雨太夫の助けで毛野が権頭に斬りつけた・・・。
「里見八犬傳」シリーズ(8)