1959(昭和34年)/8/26公開 57分 カラー シネマスコープ 映倫番号:11252
配給:東映 製作:東映
相次ぐ敗戦に憂色深い滝田城に待望の八犬士が到着、魔女のあやつる大蜘蛛大鷲らと斗いながらこれを退け、八つの正義の珠が宿敵を屠る全国少年少女ファン熱狂の大完結篇。
安房滝田城に襲いかかる扇谷定正の大軍は、城主里見義実の愛犬八房と、城兵の活躍に退けられた。だが、扇谷方の魔女白比丘の化身の大蛇と戦った八房は、仁義礼智忠信孝涕の八つの珠となって散った。そしてその時、「八つの珠から生まれた八人の剣士が、やがて来る里見家の危機を救うであろう」との予言通り、二十年後に再び扇谷の大軍が攻めて来た。忠臣金碗大輔は、大法師と名を変えて、八人の剣士を探しに旅へ出た。八犬士の一人犬塚信乃は同じ犬士の犬飼現八と芳流閣上に戦い大利根へ落ちて犬田小文吾に救われたが、大法師の言葉で、二人は義兄弟であることを知った。一方犬塚信乃を尋ね求める許婚浜路は、危ない処を犬山道節、犬川荘助に救われ、手分けして信乃を探して扇谷の部将墓田権頭の城下に来た。城下の娘田楽一座の旦開野は、親の仇権頭を討たんとしていたが、たまたま志を立てて城下に来ていた犬江親兵衛、荘助と、正義の珠に結ばれた義兄弟であることを知り、共に権頭を討つことを誓うのだった・・・。
「里見八犬傳」シリーズ(8)