1959(昭和34年)/9/8公開 62分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:11346
配給:東映 製作:東映
前編に続き、秀峰富嶽を舞台に巨万の黄金を求めて手に汗にぎる白熱の争奪戦を展開する。正がとるか、邪が奪うか、美姫、美剣士、謎の剣客、悪老中の入り乱れる冒険活劇の大完結。
激流に流された能面は、富士根の里に住む長老半右衛門の娘お雪に拾われた。しかし、お雪の弟三吉のいたずらで真っ二つに割れてしまう。能面の行方を追う勘兵衛の配下らが通りかかり、お雪は捕えられ、左半分の能面と共に一味の本拠御嶽神社へ拉致されてしまう。そのお雪を救ったのは、亜矢姫を探し求める又四郎。又四郎はお雪の案内で半右衛門の家を訪ね、傷ついた亜矢姫とめぐり合う。亜矢姫は里の漁師茂作に助けられていたのだ。しかし、勘兵衛一味はさらに、田沼意正の腹臣影山左門たち十数人の応援を得て、山祭の賑わいを利用して、再び亜矢姫を連れ去った。勘兵衛一味は、亜矢姫と引換に能面を要求する。それに応じて約束の場所に向う又四郎を、一味は襲った。又四郎の剣が冴え渡り、浮き足立って亜矢姫を連れ去ろうとした勘兵衛の前に忽然と立ち塞がったのは、いつかの謎の浪人嶽十郎であった・・・。