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血槍無双

1959（昭和34年）/11/1公開　89分　カラー　シネマスコープ　映倫番号：11439　
配給：東映　製作：東映

元禄快挙に秘められた、杉野十平次、俵星玄蕃、その妹妙の三人の間に花咲く男の友情と、美しくも悲しき慕情を雪中悲壮の討入りに奏でた、胸迫る激動の一大雄篇。

ストーリー

浅野内匠頭長矩が松の廊下で吉良上野介に刀傷を負わせ、匠頭は切腹、お家は断絶となってしまう。亡君の無念を晴らさんと大石内蔵助以下の赤穂浪士は、討ち入りの機会をうかがっていた。江戸松坂町にお目見えした夜鳴きそば屋の平次もその一人で、正体は赤穂浪士杉野十平次次房である。屋台を流していたとき、異性のいい声に呼び止められた。声の主は無辺流槍術指南の看板を掲げるボロ道場の俵星玄蕃。槍を取っては天下無双の玄蕃だったが、上役にこびへつらう今の武家社会を嫌悪し、気立ての良い妹の妙と共につつましく暮らす気骨者だった。十平次と玄蕃、妙の交流はそこから始まった。彼らに自分の素性を明かせぬままだった十平次だったが、柳橋料亭の女将であるお蘭が十平次にほれているという。赤穂の仲間は、吉良の思い者であるお蘭に取り入るよう、十平次に命じる。全ては自分の未熟な武芸ゆえと嘆く十平次は、次の日から玄蕃に立ち向かい、槍の腕を鍛えていく。