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血太郎ひとり雲

Solitary Cloud

1959(昭和34年)/12/9公開 64分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:11466 
配給:東映 製作:東映

数奇な運命に弄ばれる一本どっこの旅鴉流れ雲の血太郎が、財宝の所在を秘めた丹頂の壺を巡り、公卿の陰謀を颯爽の長脇差で叩き斬るという中村賀津雄初の股旅痛快篇。

血太郎ひとり雲
(C)東映

ストーリー

生まれながらの旅鴉、流れ雲の血太郎は、将軍愛飲のお茶を幕府に贈るお茶壷行列を妨げたとして手討にされようとしていた百姓夫婦を助けた。この光景を見ていた闇兵衛という男は血太郎を見込んで、この行列から丹頂の壷と呼ばれる茶壷と、大きな真珠の玉を持つ女官を奪うのに協力して欲しいと頼んできた。実はこの真珠の玉と似たものを、血太郎は物心ついたときからずっと持っていたのだ。この玉の秘密を探るためにも、血太郎は闇兵衛の誘いに乗ることにした。行列を襲撃した二人は琴路という女官を浚うが、彼女が持っていた真珠の玉は、血太郎が持っているものと瓜二つであった。そして琴路が口走った「和麿様」という名前。血太郎は今は亡き和麿という公卿に瓜二つで、この玉には一条家の祖先が残した莫大な真珠の隠し場所への道が隠されているというのだ。だがその直後、琴路は真珠の玉と一緒に、闇兵衛に連れ去られてしまう…。

血太郎ひとり雲
(C)東映
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