1959(昭和34年)/12/25公開 83分 カラー シネマスコープ 映倫番号:11154
配給:東映 製作:東映
日本で初めて出来た長編色彩大型漫画。誰でも知っている少年佐助が、得意の忍術で山賊退治、妖怪退治。七色の夢、素晴らしい色彩で全国のよい子に贈る痛快冒険大作。
信濃の山に姉と二人だけで住む、佐助の友達は山の動物たち。仔ジカのエリが大ワシにさらわれ、山中の無気味な湖に投げこまれた。あとを追ってきた母ジカは湖に飛び込み、身代わりとして、湖に棲む魔物のえじきとなってしまう。魔物は巨大な山椒魚であった。佐助は、刀を口にくわえると、山椒魚のあとを追うが、一撃のもとに撃退されてしまう。山椒魚の正体は、夜叉姫という妖術遣いだったのである。佐助は妖術を打ち破る術を習得するため、戸隠山の戸沢白雲斎という忍術の先生に弟子入りをする。辛い修行を重ね、佐助はついに忍術の奥義をきわめた。山を下りた佐助は、折りしもそのあたりを荒しまわっていた山賊を追う上田城の若殿・真田幸村にまみえ、幸村とともに山賊退治に向う。姉のおゆうが人質に取られていたため、佐助は山賊と手を組んだ夜叉姫に散々に痛めつけられるが、幸村によっておゆうは救われる。