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砂絵呪縛 

Sandy Cruise

1960(昭和35年)/3/29公開 75分 カラー シネマスコープ 映倫番号:11674 
配給:東映 製作:東映

昭和二年頃、当時の日活・マキノ・阪妻プロ・東亜の四社競作で話題を呼んだ大衆文学の雄・土師清二原作の小説を、新しい創意と情熱で描く。五代将軍綱吉危篤の報を契機として、六代将軍の座を巡り激しく対立する水戸派と大老・柳沢吉保一派の死闘。奇怪な砂絵によって激しく渦巻く陰謀の中に妖しく花開く二つの恋。そして虚無の浪人・森尾重四郎の妖剣が閃く、波乱万丈の異色痛快篇。

砂絵呪縛 
(C)東映

ストーリー

今日も黒山の見物人を集めているのは、名人藤兵衛の砂絵。そして、その見物人の波をぬって砂絵を覗き込んでは姿を消す不気味な浪人者多数。「あの浪人達は柳影組。砂絵に何か意味があるのかも知れぬな・・・」水戸藩士が結成している天目党の隊長勝浦孫之丞が仲間の義助につぶやく。時は宝永六年一月。六代将軍の座を巡り正統、甲府の綱豊をたてる水戸派と、紀州綱教をたてる大老柳沢吉保一派が激しく対立していた。両派勢力の鍵を握っているのが、天目党と、柳沢が浪人者を借り集めて結成した柳影組だ。砂絵の命令で、柳影組は高音の局附きの腰元おみよの宿下りの駕籠を襲いおみよと警護の侍を殺害する。おみよは、綱吉が世継を定めた御直書の隠し場所を秘めた花簪を水戸の御老公に届けるという重大な使命を帯びていたのである。権勢を笠にきた柳沢派の横車に対し水戸派の頼りにするところは、この綱吉の遺言書だった。古びた黒紋付を着流した正体不明の浪人者がおみよ殺害の現場を目撃していた。「見たのがお前の不運だっ」柳影組隊長鳥羽勘蔵言下の必殺の抜き打ちを、この浪人はがっしと刀の鞘を受け止める。勘蔵は森尾重四郎と名乗る正体不明のこの浪人の腕にほれ込んで、深川にある柳影組の本拠に伴う。運命の花簪は重四郎の懐に紛れ込んでいた・・・。

砂絵呪縛 
(C)東映
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