1960(昭和35年)/3/29公開 48分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:20960
配給:東映 製作:東映
昭和35年に放送されたテレビシリーズの劇場用映画。太陽の子という白覆面の白馬童子は黒蜘蛛党の首領黒蜘蛛王を破り、本拠南蛮寺に潜入し、雲右衛門との一騎打ちをむかえる…。
浪人葵太郎が礫の忠助と小猿のモン太夫を連れ長崎に着いた時、連続殺人事件が起こった。名物諏訪神社の祭礼の雑踏の中をオランダの新任のカピタン・コープスの着任祝賀行列が通っていた時、新カピタンを偽者よばわりした男が、たちまち南蛮風の小柄をうたれて倒れたのだ。そばには黒い蜘蛛が一匹動いていた…。翌日、貿易商の長崎屋が同様の殺され方をした。同時に家は火を放たれ、家族は全滅。玄海屋だけが顔一面の火傷で助かった。さらには錨屋、肥前屋もやられた。犯人の黒蜘蛛党を追う太郎、忠助と天草屋手代・小助を、太陽の子という白覆面の白馬童子が助ける。一味の首領・黒蜘蛛王は、海賊の荒波雲右衛門で、妖術をもって白馬童子に挑むが破邪の剣・日輪丸にはかなわない。やがてコープスが長崎奉行の公金全額の引渡しを要求してきた。太郎はその邸に忍び込み、コープスが雲右衛門と同一人物であることを発見する。本当のコープスは南の島に閉じこめられており、玄海屋は一味と通じて仲間の貿易商を殺していたのだ。だが、事件の鍵を握った瞬間、太郎は落し穴へと落ちていった…。
「白馬童子」シリーズ(2)