1960(昭和35年)/5/24公開 51分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:20920-4
配給:東映 製作:東映
山城新伍主演の「風小僧」シリーズ第3作。今回は風小僧に亡ぼされた父の恨みを果たそうと、ニセ風小僧を仕立て上げ、煙ヶ岳城城下町に恐怖の渦を巻き起こす妖術使いの美女・手古奈一味を相手取り、風の小六が大活躍を展開する。
平和だった煙ヶ岳城城下町にある日大変な事件が持ち上がった。正義の味方で村人たちの味方であるはずの風小僧が、豪商・沢野屋に押し入って金品を強奪したというのだ。風小僧を信頼していた煙ヶ岳城の家老・上月左門をはじめ村人たちは、すっかり腹を立てたが、城主・小六だけは落ち着きはらっている。その頃、城下町には手古奈と名乗る美しい女性を中心とする門付けの一行が滞在していた。実は手古奈は、かつて風小僧に亡ぼされた悪領主の一人娘で、親の仇・風小僧を討ち果たすために九郎、吉次、与八、峰丸、助宗の五人の家来を引き連れてこの地にやってきたのだ。そして、得意の妖術を使い、九郎をニセ風小僧に仕立て上げて沢野屋を襲わせ、本物の風小僧をおびき出そうとしたのである。あっという間に風小僧の悪評が広まり、これにやきもきし始めた風小僧の仲良しトリオ、陸斉、久太、玉緒の三人は、ニセ風小僧を退治しようと動き出した。ある夜、手古奈たちがまたもニセ風小僧を先頭に帯広屋を襲おうとしたところへとうとう正義の味方・風小僧が現れた。喜ぶ久太たちだったが、急を知って駆けつけた村人たちには本物とニセ者の区別がつかずに本物の風小僧に討ってかかる始末。思わぬ邪魔が入り、手古奈たちを逃してしまった風小僧は、再び姿を消してしまった…。
「風小僧」シリーズ(3)