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草間の半次郎　霧の中の渡り鳥

1960（昭和35年）/5/29公開　89分　カラー　シネマスコープ　映倫番号：11758　
配給：東映　製作：東映

二十数年ぶりに故郷鹿島に戻った草間の半次郎が瞼の母と許嫁の幸福を守るため、土地のやくざを叩き斬る股旅慕情篇。

ストーリー

一本独鈷の旅鴉・草間の半次郎が、やくざ同士の決闘から逃れてきたのは、鹿島路は浜津賀。その雄大な鹿島灘の風景に半次郎は何故か幼い頃の記憶を呼び覚ますのだった。浜津賀では、土地のやくざ堺田の安五郎が半次郎を探す一方で、三年前の大しけで働き盛りの男手を失った村の娘たちを力づくで他国へ売り飛ばそうと狙っていた。半次郎は折からさらわれようとする村娘を救うが、村の綱元・平田屋の女主人おとくは大のやくざ嫌いで、半次郎をすげなく村から追い立てようとする。中富十兵衛と名乗る不思議な浪人者の予言を聞き、一度は村を去ることを決めた半次郎だが、平田屋の分家の女主人おこよの家にひそかに引き返してきた。一方、安五郎は乾分を引きつれて平田屋に乗り込み、半次郎の引渡しを要求しておとくをおどしにかかるのだが…。