1960(昭和35年)/9/14公開 84分 カラー シネマスコープ 映倫番号:11909
配給:東映 製作:東映
「秋葉の対決」「殴り込み道中」「富士見峠の対決」に続く次郎長シリーズ第四弾。えんま堂の石松殺し、お菊の哀話、仁吉の義侠などのエピソードを通じて、荒神山の決闘のクライマックスに達する痛快な物語を新鮮に描く。
親分次郎長の言いつけで、讃岐の金毘羅様に代参した森の石松は都鳥の吉兵衛の甘言に乗り、諸国の貸元から親分の女房お蝶の香典にと託された三百両を貸してしまった。黒駒の勝蔵と黒竜屋は勢力を張ってきた次郎長と対決の機を狙っていたが、吉兵衛を唆して石松を討ち、次郎長を誘い出そうとした。次郎長は一家を連れて都鳥の吉兵衛兄弟に闇討ちにされた石松の仇を討つとほとぼりをさますために子分を吉良の仁吉に預けた。ちょうどそこへ仁吉の兄弟分・神戸の長吉が訪ねて来た。刑期を終えて出て来た長吉は、留守の間に親の縄張りを安濃徳が握り、返してくれないため仁吉の助力を頼んだのだ。仁吉の恋女房・お菊は安濃徳の妹である。仁吉は男の道に生きるべく離縁状をお菊に渡した。お菊は事情を知り仁吉の男を立てさせるために自害した。安濃徳と話合いがつかない仁吉は荒神山で雌雄を決する覚悟を決めた。次郎長は二十八人衆を仁吉とともに荒神山へ発たせるが、黒駒の勝蔵、黒竜屋の加勢を知って寺津一家とともに荒神山に駈けつけた。仁吉は安濃徳を斬るも隠し鉄砲に倒れたが、次郎長は勝蔵と黒竜屋を斬った・・・。
「次郎長血笑記」シリーズ(4)