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柳生武芸帳 夜ざくら秘剣

The Yagyu Military Art Pt.2

1961(昭和36年)/3/19公開 82分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:12208 
配給:東映 製作:東映

芥川賞作家でありながら特異な作風で知られる剣豪作家・五味康祐の同名傑作小説「柳生武芸帳」を完全映画化した同シリーズ第2作目。徳川三代、将軍家御指南役であり、天下お止め流として名高い柳生家に伝えられる〝柳生武芸帳〟水月、浮舟の二巻…。この秘巻の中に天下争乱の因が秘められていた。この争奪を巡って幕閣要職の暗躍、さらに柳生新陰と疋田陰流の血で血を洗う凄絶な死斗の中に、正義の烈剣を振るう柳生十兵衛の波瀾万丈の活躍を描く。

柳生武芸帳 夜ざくら秘剣
(C)東映

ストーリー

大和の国、柳生本陣の奥深くに秘められた柳生武芸帳浮舟の巻が盗まれる。将軍家指南役たる柳生新陰流の地位を狙う疋田陰流一派の忍者・霞の多三郎の仕業だった。この所業の陰には、柳生家の失脚、ひいては幕閣の利け者若年寄永井信濃守、老中松平伊豆守等を葬り去ろうとする大老土井大炊守の企みがあった。さらに土井大老は将軍家光に柳生武芸帳を宗矩に差し出させるように仕向ける。返答に窮した宗矩は、長男・十兵衛が乱心し、水月の巻を手に出奔し、浮舟の巻は江戸に取り寄せるのに五日の猶予をと請う。今や柳生家の大事のみならず天下の大事は己の双肩にありと心を決めた十兵衛は、単身江戸の巷にまぎれ、土井大老の出方を待つ。だが、事態はさらに急となった。父・宗矩の許に、次弟・又十郎と妹・於きの命と引き替えに水月の巻を引き渡せとの手紙が投げ込まれる。だが、宗矩は水月の巻の引き換えを敢然と拒む。父の決心を知った十兵衛は、疋田陰流・霞の一党の隠れ家へと潜り込むが、救出は失敗に終わる。そして、遂に家光への武芸帳を差し出す日が来る。信濃守の計らいで、朝駆けに出た家光に目通りした十兵衛は、武芸帳の秘める天下騒乱の因を説き明かし、土井の陰謀を告げる。真相を知った家光は、信濃守に今宵土井大老邸に夜桜の宴を張ることを命じ、天下の騒乱と公儀の威信を守るため、十兵衛に正義の剣を下す事を許す。果たして、疋田陰流の妖剣を、そして土井大老の奸計を見事十兵衛は絶ち切るのだった。

柳生武芸帳 夜ざくら秘剣
(C)東映

シリーズ

「柳生武芸帳」シリーズ(8)

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