1961(昭和36年)/7/8公開 89分 カラー シネマスコープ 映倫番号:12409
配給:東映 製作:東映
ニュー東映の新名物として登場した「進藤の社長シリーズ」も好評のうちにこれが第二弾。進藤社長と賀津雄社員を中心に、女性の下着PR合戦を巡って繰り広げられる現代サラリーマン気質を笑いとペーソスで描いた喜劇。
清水次郎長親分の末裔、次郎長社長が率いるシミロン紡績は、最近パンティの売り上げが横這いの状態。このままいくとタケロン紡績に追い越されないとも限らないので、次郎長社長は販売員の石松社員を伴って宣伝カーから売り込む。途中、美人女性通訳江利千恵子を捉えて、早速パンティを進呈しようとするが、失礼千万と彼女の怒りを買う始末。その頃、タケロンの江川営業部長とシミロンの熱田は、料亭で密談を交わしている。熱田はスパイで、次郎長社長の二号の蝶子宅での社長を監視しているのだ。一方、次郎長社長の一世一代の計画が進み、取引先相手にアメリカン衣料株式会社を選定し、外国向けパンティの製造に大拍車。世界が相手となれば、英会話のたしなみが必要と次郎長社長は英会話の教師に雇ったのが何とも意外、江利千恵子だったのだ。その頃、社長から外人の多いマンション「コンピラ」への転居を命じられた石松社員は恋人の白木美里のヤキモチに手をやきながらも、まんまとアメリカン衣料のマクドナルド社長の娘のリーに近づきになりビジネスに利用しようというがめつい根性。シミロンの取引も成功かと思われたが、そこにスパイ熱田がインチキ・パンティを商品とすりかえたから、さあ大変。シミロンの信用はガタ落ち、社員の非難を浴びて石松は退職を決意するが、豪放次郎社長は石松にパンティすり替え犯人を捜せと命令する・・・
「進藤の社長」シリーズ(6)