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霧丸霧がくれ　南海の狼

1961（昭和36年）/7/9公開　88分　カラー　シネマスコープ　映倫番号：12385　
配給：東映　製作：東映

無間の金を幸せと夢を込めて撞いた霧丸と浪江の二人の上に、つぎつぎと危難が降り懸かってきます。梨花の鐘、黒観音、黒阿弥陀のみが知る財宝のありかは？剣のサウスポー・松方弘樹の痛快冒険ロマン第二弾です。

ストーリー

単身青貝邸に斬り込み浪江と逃れた霧丸は、森の中の古びた愛染堂に難を避けた。霧丸が敵の動静をうかがうために森を出た間に、浪江を嫉妬する津賀の密告で浪江は捕手の轟右門らに捕らえられた。以前から浪江の美貌に目をつけていた船目付高柳九十郎は、浪江に自由を与える代償として、青貝勝之進の手文庫から巨万の富を得る鍵の黒観音を盗み出すように命じる。霧丸に会いたい一心で浪江は黒観音を盗むが、勝之進に発見される。勝之進は、その罪を許す代わりに浪江の体を求めるが、「夫は霧丸ひとり」と懐剣を胸に隠す浪江に目的を果たせず、激怒した勝之進は霧丸を捕らえ処刑を命じる。鈴が森の処刑場へ向かう霧丸を、江戸から出てきた五左衛門らは必死の働きで救い出す。霧丸は津賀に案内されて芝付近にある破船に身を潜めたが、そこは海賊黒い狼の隠れ家であり、津賀は黒い狼の娘だった。今は黒潮霧太郎と変名して海賊の仲間入りした霧丸は、塩飽に向かう途中、父母の死の真相を知った。父母の乗った梵天丸は黒い狼と室田孫十郎たちに乗っ取られ、梨花の鏡、黒観音、黒阿弥陀の三つの秘法が分散したのだ。九十郎の目的は巨万の富を使っての幕府転覆であり、それを盗み聞きした霧丸の背中に九十郎の拳銃が突きつけられる。轟然一発、霧丸をかばって倒れたのは娘の桐乃だった。南浜でやっと再会した霧丸と浪江だが、再び勝之進の厳しい追手が二人を追う・・・