1961(昭和36年)/8/13公開 87分 カラー シネマスコープ 映倫番号:12491
配給:東映 製作:東映
ご存じ千恵蔵の無宿者シリーズ第二弾。世界の屋根ヒマラヤに雪男の存在を認め、見事それを捕らえた日本探検隊が帰国。世界の焦点は東京に注がれ、ギャング団も次々と来日。ここで千恵蔵が一世一代の大芝居を打つのだが…。
ヒマラヤで探検隊が次々に襲撃されるという事件が起きていた。おりしも空前の雪男ブームの中、襲ってきた怪物こそが雪男に違いないと世間は騒ぎ始めた。ラスベガスでもどこの国が雪男を捕まえるかという賭けが始まるほど。その後、日本のヒマラヤ探検隊が雪男を捕まえたというニュースが飛び込んできた。隊長の土門健吉博士率いる探検隊が空港に降り立ち、野次馬と、そしてなぜか雪男の命を狙う大竹社長なる男と子分たちが待ち構える中、博士とともに現れたのは…チンパンジー。だがこれは土門がブームでパニックになることを避けるために使ったトリックだった。本物の雪男は、土門と助手の秋山によって横浜港から荷揚げされたのだ。雪男を運ぶトラックを、早田記者と土門の妹でカメラマンの道子が乗ったポンコツ車、そして雪男ショーというエログロショーを主催していた大竹社長と、登山家でもあるチャン博士の乗った車が追跡する。だが、なぜか土門家の浴室で寝そべっていた雪男と遭遇した道子は、夢中でシャッターを切り、翌日の新聞に発表してしまう。これが発端となり、雪男は本物かという論争と、そしてそれぞれの思惑をはらんだ争奪戦が始まる。だが、この事件には更なる陰謀が隠されていたのだった。