1961(昭和36年)/9/6公開 63分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:12438
配給:東映 製作:東映
ふとしたことで知り合った旅がらす、椿の千太郎と殺し屋井原剛之助が結城伊勢守の跡目を狙う腹黒い家臣の秘密を解く。山城新吾、品川隆二の青春コンビが、愉快なギャグやエピソードで綴る新風股旅映画。
椿の千太郎は旅鴉。ある賭場でのいざこざで、用心棒をしていた井原剛之助に危うく斬られかけたが、それが縁で千太郎と剛之助は知り合い、仲良く旅をすることに。そんな道中、女スリ竜巻のお新に財布をすられかけたことから、逆に剛之助がお新に追っかけられる破目に。実は剛之助、結城藩の家老・沼田に雇われて藩の跡継ぎ候補である英之進の殺害を命じられていたのだ。英之進の寝所に忍び込み、止めを刺そうと顔を見ると、英之進の顔は千太郎に瓜二つ。混乱した剛之助は暗殺に失敗。危険を感じて英之進は感応院に閉じこもってしまった。暗殺失敗を知った沼田は、今度は三日三晩眠り続ける薬を食事に混ぜて、英之進に進呈する。一方剛之助にいちゃもんをつけられ喧嘩になった千太郎は、お新から英之進に自分が瓜二つだと知らされ、感応院に忍び込む。すると英之進は眠り続けて家督相続の日まで回復しそうにないため、千太郎が替え玉として跡継ぎを演じることになってしまった。夢に見たお城の若殿様暮らし。雪姫という美しい許婚もいて幸せいっぱいのはずが、千太郎は次第に窮屈に感じ始め、しかも背中の刺青も沼田一味に見つかって、絶体絶命!