1961(昭和36年)/9/13公開 87分 カラー シネマスコープ 映倫番号:12502
配給:東映 製作:東映
大阪天満の質商但馬屋の一人娘お俊が江戸一番の人気者奴の小万になるという痛快ロマン篇。お馴染みの唄と踊り、粋でいなせな女伊達のひばりの魅力が満載。
花火で賑わう江戸に、月太郎という若者がやってきた。月太郎が最初に知り合ったのは、お千代という盲目の娘。だが、その沈んだ様子のお千代の身の上話を聞いてみて、月太郎は驚いた。お千代の父は研師の安次郎で、大久保彦左衛門が所有し家光に献上する予定であった金剛丸という刀を研ぐように依頼されていたが、安次郎は大久保邸からの帰り道にやくざの襲撃に合い絶命、刀も奪われてしまい、しかもお千代の姉である園も浚われてしまったというのだ。月太郎は、事件のときに駕籠をかついでいた虎吉という男を見つけ出し、協力を頼む。虎吉と月太郎は、金剛丸の献上を家光に提案した老中・酒井上野之介の邸宅から刀研師角兵衛の姿を見つけて尾行する。すると安太郎を襲ったやくざの辰らに襲われてしまう。同じく人探しをしていた火消しの新蔵に助けられるが、事件の黒幕は酒井上野之介だったのだ。江戸暗黒街の頭領・闇の銅五郎と結託して霊岸島の歓楽街に遊郭設営をたくらみ、さらに研師角兵衛を将軍家御用達にしようと考え、邪魔になる彦左と安次郎を消そうとしていたのだ。ある日、虎吉は歓楽街の銅五郎の家で奪われた金剛丸を発見、袋叩きにあい重傷を負ってしまう。月太郎と、実は園の恋人であった新蔵は霊岸島に乗り込んでいくのだが…。