1961(昭和36年)/10/7公開 87分 カラー シネマスコープ 映倫番号:12513
配給:東映 製作:東映
高倉健が快男児に扮する「太郎シリーズ」第四話。舞台は大自然に囲まれた北海道に置かれ、ロケカメラを縦横に駆使して、正義のためなら首をも賭けるというお馴染み万年太郎の活躍を、爆笑と活劇の中に描いたユーモア娯楽対大作。
曲がったことが大嫌いな万年太郎は、ハンサムだけど喧嘩っ早い大昭和産業の突貫社員。東京本社・大阪・九州と各地でトラブルを起こして、今度は北海道支社に転勤、経理課の浅井を頼って北海道に渡ったのである。だが到着早々、バー「アカシヤ」のマダムであるアナスターシアを口説いていた、得意先である日の出水産の重役・石辺と衝突してしまう。そして必死で止めようとする営業課の林田課長と大喧嘩。だが太郎を心配した同じ社のゆみ子に、今後腕力を振うことがあればゆみ子の子分になるという約束をしていたから、太郎はグッと我慢するのだった。だが翌日、大昭和産業は日の出水産から取引を中止するとの連絡が入る。石辺に詫びを入れるよう、支店長の君塚から命令された太郎は、憤然として営業課に乗り込んで林田をノックアウト!辞表を叩きつけて会社を飛び出してしまう。だがこの件によりゆみ子の子分となることが確定。早速ゆみ子は親分命令として、辞職願いをまずはストップさせて、石辺に改めて詫びを入れに行くことになった。面白くない太郎は「アカシヤ」で自棄酒をあおり、その場にいた久子という女性と意気投合、今度阿寒湖へドライブに行く約束をする。ドライブ当日、久子はいかめしい老人を連れてやってきたのだが、実はこの老人こそ大昭和産業の大田黒会長。そうとは知らず日の出水産の一件をしゃべってしまったからさぁ大変!!
「太郎」シリーズ(4)