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維新の篝火 

Restoration Fire

1961(昭和36年)/10/14公開 86分 カラー シネマスコープ 映倫番号:12557 
配給:東映 製作:東映

この腕に、乳房に、はげしく燃えて悲しく消えた恋の炎! 動乱の世に、激しく燃え、悲しく消えた恋の炎! 剣の鬼、土方歳三の人間味を初めて抉るロマン大作!! 直木賞作家・池波正太郎の原作「色」に材を取り、ベテラン・松田定次監督が長らく構想を練って挑んだ本作は、これまで冷酷な一面のみが強調されてきた新選組副隊長・土方歳三を、“恋の苦悩”という面から捉えて描いた異色の時代絵巻。片岡千恵蔵が土方歳三に扮して、鬼といわれた剣士の涙の恋を至芸で魅せるほか、本作で千恵蔵との初顔合わせが実現した淡島千景が相手役・お房を好演。

維新の篝火 
(C)東映

ストーリー

文久三年、江戸幕府は勤皇運動鎮圧のため、武芸に秀でた浪人を集めて編成した新選組を京都に派遣。近藤勇、芹沢鴨、山南啓介、土方歳三、伊東甲子太郎、沖田総司、斉藤一といった猛者たちが名を連ねた精鋭隊の活躍は、京都を暗殺や決斗の耐えない血なまぐさい町に変貌させた。中でも豪傑肌の隊長・近藤勇にピタリと寄り添う土方歳三は、新選組の黒幕として敵味方ともに恐れられていたが、そんな彼が装束商・山城屋の後家・お房と出会い恋に落ちる。お房もまた、歳三の噂に反した武士らしい態度に心ときめき、いつしか二人は逢瀬を重ねていく。だが、互いに深く理解し合うほど、未来の約束などできないこの恋は、伊東甲子太郎一派の脱退、鳥羽伏見の戦等、移りゆく情勢の中に霞んでいった。

維新の篝火 
(C)東映
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