1961(昭和36年)/11/15公開 56分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:12522
配給:東映 製作:東映
幕府の御用船から奪った金塊を独り占めにしようとする七人の海賊の子分が、惨殺した首領の影に脅かされるという、疑心暗鬼と呪いの影におののきながら、邪悪な欲望を捨てきれぬ人間の姿を首なし島の館で描いた怪奇編。
一年前に惨殺された、海賊「海蛇」の首領・碇屋十兵衛からの招待状を受けて、当時の子分たちが首無し島へと集まってきた。その中には、十兵衛の忘れ形見であるお加代と遊び人弥太の姿もあった。首無し島にぽつんと建つ洋館に集められた杏庵、銀兵衛、お島、勘八、文蔵、おこま婆、そしてお加代と弥太は、不気味な笑みを浮かべる望月平馬にむかえられた。子分達の狙いは、十兵衛がこの島に隠したとされる、幕府の御用船から奪った十万両の金塊であったのだ。欲望が渦巻く洋館に、不気味な和賛の声が響き渡る。そしてその夜から、7人の子分たちは次々と殺されていく。死体の傍らには、首のない七福神人形が。果たして金塊はいずこに?そしてこの惨殺の犯人の招待とは?