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ひばりのおしゃれ狂女 

Hibari Is Fashion Crazy

1961(昭和36年)/12/15公開 83分 カラー シネマスコープ 映倫番号:12600 
配給:東映 製作:東映

父の仇を討たんがために狂人を装って、権力にあぐらをかく悪に敢然と立ち向かう“おしゃれ狂女”の健気さと優しい愛情を中心に、ひばり十八番の唄と踊りを織り込んだ意欲作。健気な町娘・お美津に美空ひばり、お美津を助ける兄に高田浩吉が扮し、新境地に挑んで意欲溢れる佐々木康監督のメガホンと華麗なカメラワークとが相まって、ひばりの魅力が爆発する。

ひばりのおしゃれ狂女 
(C)東映

ストーリー

江戸も爛熟期、田沼二代にわたる悪政に乱れた人心を正すべく、松平越中守定信が老中首席となり財政立て直しのため奢侈禁止令を発した。しかし、禁令を公然と無視して憚らぬ人物があった。一ツ橋家の隠居、すなわち将軍家の実父治済と“酒落きち”こと近江屋お美津である。ところがこのお美津、父の五兵衛が不慮の急死をとげ、同時に兄・伊之吉が上方へ出奔してから気がふれて「おしゃれ狂女」と呼ばれるようになった。このお美津に興味を抱く人物がいた。越中守とその腹臣・諏訪部新次郎だ。治済の客分、田沼能登守がその地位を利用して、中屋を手先に密貿易を企み、お美津の父・五兵衛の死がそれにからむものと疑いをかけて内偵をすすめるうちにお美律がその鍵を握っていると睨んだのだ。同時に田沼もお美津に眼を向け、戸山勘解由に誘拐を命じる。越中守は新次郎を浪人姿に変えさせ、お美津の護衛を命じた。

ひばりのおしゃれ狂女 
(C)東映
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