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八幡鳩九郎 

Samurai of Hachiman

1962(昭和37年)/2/14公開 86分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:12665 
配給:東映 製作:東映

高田浩吉演じる美男浪人と、里見浩太朗演じる江戸っ子目明しが、深川一帯を牛耳る“紫組”なる暴力組織に対抗し、無気味な首領“紫公方”の正体を暴こうと活躍するスリラー時代劇。

八幡鳩九郎 
(C)東映

ストーリー

江戸深川の料亭「田毎」で深川支配役・平松主水正が毒を飲み、芸者の小篠と心中する事件が起った。早速駆けつけたのは深川の目明し・玉屋の新吉。新吉は虫の息の小篠の「むらさき…」という最期の一言から、これを他殺と推定した。「むらさき」とはおそらく勘定奉行の御用を務める人足請負稼業の紫組のことであろう。新吉は子分の定を連れその日から深川一帯を洗った。新吉の動きを知った紫組は新吉の許嫁で料理屋「ひさご」の娘・お久を連れ去ろうとしたが、新吉必死の働きとこれに助太刀を買って出た鳩をつれた不思議な浪人のために計画は失敗した。八幡鳩九郎と名乗った浪人は、紫組打倒に手を貸すことを約束した。あくる日、死んだ小篠の妹芸者・吉次を「田毎」に訪ねた鳩九郎と定は、吉次の口から平松と小篠が紫組の悪事を探っていたことを聞くが、吉次は何処かへさらわれてしまう。鳩九郎はあとに残された紫組の呼び出し状から深川黒塀寮へ出掛けた。黒塀寮の茶室には意外にも若い女が一人で待っていた。女は紫組の首領・紫公方の妾・南蛮お竜と名乗った。しかし、この罠をいち早く見破った鳩九郎はお竜の帯に隠された短筒を奪うと庭へ向けた。案の定、そこにはぎょっと立ちすくむ紫組の子分たち――そして、吉次を押さえ込み勝ち誇った紫公方の姿が鳩九郎の眼に映った。この時、定の知らせで新吉が駆けつけた。紫公方は素早く茶室に飛び込み、子分たちも一瞬の内に姿を消した…。

八幡鳩九郎 
(C)東映
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