1962(昭和37年)/2/21公開 85分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:12563
配給:東映 製作:東映
剣一筋に生きる南朝十九代・鷹天皇と伊賀忍者・万次郎の相反した境遇の二人の青年が、時代の激しい波に耐えて、人生の意義を見出す過程を描いた冒険活劇。
剣一筋に生きる南朝十九代・鷹天皇の即位を祝う宴に姿を現した山岡鉄舟は、鷹の剣の未熟さを嘲笑って、剣の奥義になぞらえた「丸」を描いて鷹に差し出した。怒った鷹は鉄舟に挑もうとするが諌められてしまう。寝所に帰ると、伊賀忍者・天堂万次郎が、正統天皇の証となる神璽の入った小箱を盗もうとしていた。鷹は万次郎に躍りかかり、激闘を繰り広げるが、突然、二人の間に鉄舟が分け入ってきた。鉄舟は鷹に「丸」の謎を解いてやり、万次郎にもなぜ神璽を狙うのかと問い質したところ、勤皇のために神璽を揃えて幕府に討ち入るのだと、意外な返答をした。この頃、京の市中には勤皇倒幕の機運がみなぎっており、幕府の苦難を救うためには、鷹を江戸に迎えて正統天皇として天下に名乗らす他に策はないと考えた鉄舟は、鷹に江戸行きを勧める。初めは乗り気ではなかった鷹も、江戸には奥義を究めた剣士が多勢いるという話を聞き、江戸行きを決意する…。