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愉快な仲間 

Pleasant Company

1962(昭和37年)/3/7公開 87分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:12648 
配給:東映 製作:東映

四苦八苦の娑婆よりも、喰うに心配のない刑務所の方が…と前科三十四犯のつわものを中心に、刑務所内の受刑者、看守たちの善意と人情で描く、爆笑とペーソスの喜劇陣総登場篇。

愉快な仲間 
(C)東映

ストーリー

強盗、殺人、ストライキ、ダンプカー、原子爆弾…、沙婆はまるで地獄だ。それよりも食うに心配のない刑務所の方が…というのが長瀬善太郎のいつわらざる真情である。この男、生れ落ちてから今日まで、刑務所の門をくぐること実に三十三回、つまり前科三十三犯の強者である。ある日のこと、善太郎は満期を迎え無事釈放された。いやそれは善太郎にとって刑務所を放り出されたといった方がぴったりするかもしれない。なんとかして第二の故郷である刑務所へ三十四回目の里帰りがしたい。そこで善太郎は、傷害罪を狙って、街で与太者相手に大暴れ、ところが、それが偶然にも若い女を助けるハメとなり、刑務所入りはオジャン。それではと、今度は料亭喜楽に上り込み、無銭飲食を試みた。しかし、善太郎が街で助けた若い女が、実はその料亭のおかみ綾子の娘で、無銭飲食の現行犯もウヤムヤになりかけたが、善太郎はあくまで自分の罪を主張、遂に綾子を説き伏せ、三十四回目の刑務所入りを実現させたのである。刑務所は種々雑多な人間の集り。その中で善太郎は特別扱いであったが、頭が上がらない人が一人いた。それは、懲役たちの蔭になり日向になって勤めている老看守の榎である。この榎の意気に感じて、善太郎は堤防工事を引き受けたが、この工事で一儲けしようとしていた県会議員で土木請負業の神谷の妨害が始まった…。

愉快な仲間 
(C)東映
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