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怪談三味線堀 

Ghostly Tales:The Shamisen

1962(昭和37年)/8/4公開 68分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:12897 
配給:東映 製作:東映

江戸で人気の高い踊りの師匠とやくざな男とがめぐり逢い、凄まじい愛欲の果て狂いに狂った女師匠が殺される。怨霊となった女師匠は、復讐鬼となって男を悩ます。スリル満点の怪談篇。

怪談三味線堀 
(C)東映

ストーリー

江戸で人気の踊り師匠・おせんは、その妖艶さと男嫌いが売り物だ。その舞姿を食い入るように見守っている男は長い間離れ離れになっていたおせんの弟・直吉だ。その直吉の財布をスッた宗次郎は、はずみで直吉を刺し川へ突き落としてしまった。追われる身となった宗次郎はおせんの家に逃げ込み居候を決め込む。宗次郎は踊りの稽古に通う越後屋の娘・お吉を狙う一方、男を知らぬおせんの豊満な肉体に食い入っていくのだった。燃え上がってしまったおせんは、踊りの稽古も休み、若い宗次郎と連れ立って遊び歩く日が重なる。そんなおせんに年甲斐もなく横恋慕する越後屋は、憎さの余り悪党の仁蔵に命じ、おせんの美しい顔に茶釜の煮え湯をかけさせた。帰ってきた宗次郎はこの思いもかけない惨状を目にして、ただ呆然とするだけだった。その日を境に、宗次郎はおせんが寝たままをいいことに金品を持ち出しては外でお吉との逢瀬を重ねる。そんなある日、宗次郎は財布を奪って大川に沈めたはずの直吉がおせんの弟で、しかも生きていることを聞き、一時も早くおせんから離れようとする。女の本能でそれと感じたおせんは必死に引きとめようとするが、宗次郎に突き飛ばされ、爛れた醜怪な顔からどす黒い血を吹き出しながらフラフラと宗次郎の後を追いかける。その姿はこの世のものとは思えない不気味さだった。逃げ切った宗次郎はお吉を連れ出そうとするが、二人の目の前におせんの物凄い形相の怨霊が現れて…。

怪談三味線堀 
(C)東映
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