1962(昭和37年)/9/30公開 89分 カラー シネマスコープ 映倫番号:12865
配給:東映 製作:東映
江戸を恐怖に叩き込む旗本愚連隊の無法ぶりに小粋な若衆(里見浩太朗)、風流浪人(大友柳太朗)、正義の大目付(高田浩吉)という三人の男が、鉄火度胸の大喧嘩に挑む痛快無頼な時代劇。
三年前、怪盗紫頭巾の出没によって御金蔵破りの責をとらされ切腹させられた勘定奉行・豊中兵庫の遺児・矢之助は、幕閣に取り入って暗躍する悪徳商人やそれと結ぶ横暴な旗本の無頼に対する怒りと反抗が生き甲斐だった。料理屋「川善」の看板娘・お弘は、店を切り廻わすオキャンな娘だが、矢之助に思いを寄せていた。或る日、矢之助と旗本たちが真正面からぶつかった。その時矢之助は、春夏秋兵衛という浪人者に救われる。小唄師匠・おえんの処に居候している秋兵衛は、一風変った浪人者ではあるが、矢之助が豊中兵庫の一子と知って顔をくもらせた。そんな頃、紫頭巾が再び出没。三年前の紫事件から事態の悪化を恐れた大目付・枚方壱岐守は勘定奉行・松原大学一党の悪業非道を老中に訴え出たが、それを知った大学一党は、「川善」の一人娘・お弘が、壱岐守の隠し子であることを知り、壱岐守の失脚を図る。だが、壱岐守は大江戸から悪を一掃するために、大目付役を棒にふってもと立ち上った。大学一党は邪魔者の矢之助をも倒すため、お弘を囮に呼び出しを矢之助にかけた。だが、そこに次々と現われたのは三人の紫頭巾だった…。