1963(昭和38年)/3/24公開 91分 カラー シネマスコープ 映倫番号:13088
配給:東映 製作:東映
秀吉を暗殺せよ!地獄の指令に飛ぶ黒衣の密使たち。天に飛んで人を斬り、地を這って血に咽ぶ。忍の一字に命を賭けたふくろう野郎の血風録!豊臣秀吉の命を狙う伊賀忍者・葛籠重蔵に焦点を当て、忍者の世界から抜け出そうとする石川五右衛門との対決、女忍者との許されぬ恋、さらに伊賀忍者の宿敵である甲賀忍者との凄まじい死闘、そして絶対命令の豊臣秀吉暗殺など「忍者」のすべてを迫力溢れるタッチで描いた大型時代活劇。忍者をリアルにとらえて《忍者ブーム》を巻き起こした司馬遼太郎原作の完全映画化。
葛籠重蔵は伊賀の忍者である。10年前の天正9年、信長、秀吉勢に伊賀を攻められ、妹・あゆらを失い、上忍の柘植次郎左や仲間の風間五平とも別れ下忍の黒阿弥とともにおとぎ峠の庵室に隠れ住んでいた。
そこへ訪ねてきた次郎左とその娘で五平の許婚者・木さるは、秀吉を暗殺する仕事を持ってくる。
一方、伊賀を捨てて京にのぼった五平は、忍者の暗い世界から人間なみの明るい世界を求めて石川五右衛門と名を改め、京奉行・前田玄以に仕えていた。そして皮肉なことに彼の使命は秀吉を狙う重蔵を捕らえることであった。彼はまた伊賀者のライバルで甲賀者の摩利洞玄の指揮下にあった。かくして、秀吉の命をめぐり、伊賀者、甲賀者の名誉をかけて血で血を洗う宿命の死闘が続く。