1963(昭和38年)/4/6公開 83分 カラー シネマスコープ 映倫番号:13130
配給:東映 製作:東映
野郎ども表へ出ろ!女だてらに啖呵を切って、喧嘩もさいころも男顔負けの姐さんやくざ。美空ひばり演じる国定忠治の娘が恋人・板割の浅太郎の助けを得て、親の仇を討つという痛快女侠一代篇。
国定忠治一家は上州玉村宿一体を暴れまわっていた島村一家の親分・重三を斬った罪で役人に追われる身となっていた。同じ頃、玉村宿の大名主・仁佐衛門の姉娘・お絹と代官・小谷甚五郎の甥である伊三郎との縁談が持ち上がった。だがこの縁談の話の際に自分の出生の秘密を知ってしまったお絹は屋敷を飛び出してしまう。お絹は仁左衛門の実子ではなく、本当の父は国定忠治だったのだ…。宿はずれの茶屋にやってきたお絹は、居合わせた忠治一家の板割浅太郎と酒を飲んで気を紛らわし、そのまま茶屋の二階に宿を取った。そのとき、島村一家の賭場で裸にされた浅太郎の弟分・空っけつの三次が飛び込んできた。寂しさを紛らわすためにサイコロをいじったお絹のその手さばきに、浅太郎も三次もあっけに取られ、お絹も自分の才能に驚く。次の日から茶屋は急遽賭場に様変わりする。一方、お絹に逃げられた甚五郎は、伊三郎の嫁にと今度は妹のお美津を狙う。実は甚五郎と伊三郎は他人同士。仁佐衛門の財産を狙う甚五郎に伊三郎は利用されていたのだ。お絹は茶屋の臨時賭場を荒らされた腹いせに、島村一家の賭場に乗り込むと得意のサイコロで打ち負かすが、島村一家の恨みを買う。浅太郎らに助けられたお絹は、忠治に浅太郎の想いを聞かされ、今の生き方が間違っていると諭されるのだった…。