1963(昭和38年)/5/19公開 85分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:13185
配給:東映 製作:東映
将軍綱吉治世の頃、前将軍の御落胤・悠太郎君をめぐって暗躍する甲賀七人衆の不気味な魔手とそれに挑む正義の刃。剣と恋と戦慄に彩られた忍者時代劇。
将軍綱吉のお側衆・柳沢出羽守吉保は愛妾のおさめの方を将軍家に献上し、生まれた男子・吉里を将軍家の跡継ぎに据えて天下を我がものにせんと企んでいた。その吉保の野望に立ちふさがるのは神田の長屋に住む浪人・足柄悠太郎。彼の正体は前将軍・家綱公の御落胤で、わが子を権力争いから救おうとした母・お犬の方の意思で織部玄左衛門とその息子隼人・兵馬らの手でそだてられたのだ。吉保の動きをいち早く察知した綱吉の甥・綱豊は、玄左衛門とともに悠太郎と綱吉を引き合わせようと画策。吉保は「邪魔者は殺せ」と配下の空膳刑部ら甲賀七人衆に悠太郎の暗殺を命じた。甲賀忍群の首領・服部玄斉の反対を一笑に付し、刑部等は悠太郎の周囲に魔手を伸ばし始めた。隼人、兵馬、そして玄左衛門を次々と殺害し、悠太郎を慕う少年・丹吉の命をも奪った刑部等に怒る悠太郎。七人衆の一人を切り捨て、吉保の屋敷に乗り込むも、甲賀六人に囲まれ絶体絶命。だが吉保の娘・鮎姫の助力を得て窮地を脱出することが出来た。その夜、甲賀屋敷に忍び込んだ悠太郎は、甲賀の首領・玄斉の死と新しい首領・小源太の誕生を目撃する。だが首領の座を狙う刑部は、悠太郎を守ろうとする小源太たちと遂に対立。ここに将軍の座と甲賀首領の座を争う戦いの火蓋が斬って落とされた!