1963(昭和38年)/8/27公開 83分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:13306
配給:東映 製作:東映
捕物帖作家を志す明朗浪人が大江戸の闇に恋人を奪われた男に協力して、鍛えた推理力をフル回転。ところが、小説と実際は大ちがいで…。抱腹爆笑の捕物時代劇。
捕物帳作家を目指す雲亭吉助は、かつては武士だったが料理番の失敗で首になり、いまは安っぽい盛り場の飲み屋「ひさご」の二階に居候している。そして捕物帳はちっとも売れていない。ある夜、雲亭先生は朝吉という男に出会う。朝吉はお妙という娘と駆け落ちしてきたと言い、雲亭先生は安宿を紹介する。しかし翌朝、お妙が消えたと朝吉が血相を変えて飛び込んできた。しかも宿屋の主人は朝吉とお妙が泊まった事実すらないと言い張る。捕物作家志望としてはこの事件を解決せねばと、まずは目撃者探しを始めた雲亭先生。夜鳴きそば屋の三吉少年が朝吉とお妙の姿を見ていたことを突き止める。宿屋の主人は嘘を認め、正体不明のヤクザがお妙を運び去った事を白状した。だがその先が続かない。朝吉の調べで駕籠は板橋まで行った事が判明。二人は人足などに聞き込み、街道筋に向ったという駕籠に追いつくが、それは違う駕籠だった。その後も様々な情報に振り回される雲亭先生と朝吉。果たしてお妙の行方は…?