1964(昭和39年)/4/5公開 98分 カラー シネマスコープ 映倫番号:13501
配給:東映 製作:東映
裏切られた殺し屋が、ギャング組織に復しゅうする物語を国際色豊かな背景の中にスリルとサスペンスで描いたもので、香港、マカオに海外ロケした大型アクション篇である。
殺し屋の南条は、毛という男に殺しの仕事を頼まれて香港に来た。しかし目的の男を射殺し、指定されたホテルに金を受け取りに行くと、彼を待っていたのは女の死体だった。警察の追及を逃れて飛び込んだ遊園地の賭け台で缶詰めを射止めた南条は、明蘭という女にその缶詰めをぜひ買いたいと持ちかけられる。不審に思った南条が宿へ帰って調べて見ると、それは数億の値打ちの麻薬だった。翌日南条は缶詰を宿の少女・小紅に預けると、明蘭が待つアパートを訪ねた。南条はそこで麻薬と交換に明蘭のボス蒋から毛の居所を知らせてもらう約束をするが、麻薬の横取りを企んだ明蘭は南条を巧みに騙して麻薬が小紅の所にある事を聞き出すと、小紅を殺して麻薬を強奪した。明蘭の情報から横浜に戻った南条だが、毛は一足違いで香港へ帰った後だった。再び香港へ戻った南条は小紅を訪ねるが、そこで小紅が殺された事を知る。毛を探して賭博場に来た南条は、賭け金と交換に毛の情報を聞き出すが、そこで明蘭のボス・蒋に会い決闘を申しこまれる。蒋は南条が薬を持ち逃げしたと思い、南条は小紅殺しの犯人は蒋だと思っていたので、二人は怒り狂って闘う。だが、すべては明蘭の裏切りによるものと知った二人は和解。そして南条は蒋から毛のアジトを聞き出し、指定のホテルで毛を待ち受けて復讐を果たすのだが…。