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十七才のこの胸に 

The Heart at Seventeen

1964(昭和39年)/11/14公開 89分 カラー シネマスコープ 映倫番号:13722 
配給:東映 製作:東映

南国情緒豊かな鹿児島の観光地帯を舞台に、本間千代子と西郷輝彦の初顔合わせで贈る、東映青春路線第3作。17才の若い青春像を描き、何物にもかえられない宝物“若さ”を数々のヒット曲の中に歌い上げる青春歌謡映画。

十七才のこの胸に 
(C)東映

ストーリー

鹿児島の開聞岳の麓で育った時彦と喜代子。旧家・南郷家の一人息子である時彦と貧しい農家の娘であった喜代子とは、互いの身分は違っても大の仲良しである。成績のトップを独占する二人は、喜代子の親友であり結核を患う由美子を見舞いに、池田湖畔の療養所を訪れる。由美子が「若い楽しい恋人二人をボートに乗せて湖の上に浮かべてみたい」と願い、ボートに乗る時彦と喜代子は、演技とわかっていながらも湖上で胸をときめかせていた。だがこの様子をクラスメートの純子がカメラに収め、さらには突然の雨で濡れた洋服を乾かす二人の姿も撮影していたのだ。その写真が不良たちに奪われ、学校中に知れ渡ってしまう。そして由美子が急死し、二人は停学処分に。伯母から芸者になるように勧められていたことを思い出し、上京を決意する喜代子は、時彦の制止を振り切って伯母の家にたどり着くも、伯母にののしられ東京の街に飛び出してしまった。サンドイッチマンや民謡酒場の歌手など転々とする喜代子。一方、喜代子を必死に探す時彦は、変わり果てた喜代子のズベ公ぶりに失望しかけるも、土地のやくざ・山浦に目をつけられた喜代子を放ってはおけず、ホテルに駆けつけるが逆に散々な目にあわされてしまう。だが土壇場で故郷の歌を歌い続ける二人の清からな歌声に人間らしさを取り戻した山浦は、二人をホテルに閉じ込めて外出。残された二人は思い出話に花を咲かせ、清らかな一夜を過ごすのだった。

十七才のこの胸に 
(C)東映
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