1964(昭和39年)/12/24公開 96分 カラー シネマスコープ 映倫番号:13757
配給:東映 製作:東映
徳川二代の暴虐に挑み、江戸町民に喝采をもって迎えられた盗賊軍と忍者集団との凄まじい攻防戦。双児の兄弟に生まれながら、敵味方に別れて刃を交わす宿命の対決と恋。大川橋蔵が明と暗の二人の剣豪を演じる超大作。
二代将軍・秀忠の御世。旗本屋敷ばかりを狙う黒の盗賊の一団が江戸町人の間で話題になっていた。家康の寵愛を笠に本多忠勝、天海僧正らは築城計画を推し進め、町作りを計る秀忠を軽んじていたため、圧政に苦しむ人々の不満が高まっていたのだ。秀忠の側近である旗本・立花次郎の進言も一笑に付し、築城の秘密が漏れることを恐れた忠勝は、五人の棟梁を反逆罪で打ち首に処しようとしていた。次郎は黒の盗賊に成りすまして棟梁たちを救うが、仕置場には本物の黒の盗賊たちも押し寄せて大混乱となる。江戸城の秘密を知る棟梁たちを引き入れた黒の盗賊の一団。その正体は徳川に追われて住む土地を失った武蔵一族であった。頭である武蔵小太郎は江戸城の設計図と引き換えに一族の領地を手にいれようと、天海の行列を襲う。天海も服部半蔵たちに警護をさせていたのだが、黒の盗賊たちは半蔵の追跡を振り切り、天海の奪取に成功する。武蔵の館で小太郎の姿を見た天海は驚いた。武蔵小太郎と立花次郎は瓜二つであったのだ。天海引渡しの場に現れた次郎に対峙する小太郎。二人はあまりにも似過ぎているお互いの顔を呆然と見つめ合うが、その引渡しの場を半蔵ら伊賀集たちが襲撃、秀忠の命により盗賊たちをかばった次郎は、天海によって地下牢に放り込まれてしまった…。