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冷飯とおさんとちゃん

Cold Rice

1965(昭和40年)/4/10公開 178分 カラー シネマスコープ 映倫番号:13797 
配給:東映 製作:東映

江戸時代を舞台にして、人間の善意を守ろうとする人々の暖かく美しい心の触れ合いを描いた山本周五郎文学の映画化。初恋の失敗談、女の業の哀しさ、生きることの感動、等を三篇に綴り、笑いと涙を盛った文芸作。

冷飯とおさんとちゃん
(C)東映

ストーリー

『冷飯』
いつもの時間、いつもの場所で大四郎は待つ。やがて定刻違わず美しい娘が通る。旗本の冷飯食いの四男坊・大四郎は、古本屋の店先ですれ違った美しい娘に一目惚れしたのだ。無役軽輩なる身上にその娘を諦めようとするが、趣味で集めた古文書がもとでお上の目に止まり、古文書鑑識保管係として召し抱えられることに。そしてめでたく、一目惚れの娘と結ばれるのだった。
『おさん』
惚れ合った仲だった。ある夜、大工の参太の腕の中で恍惚としたおさんの口から出たのは、参太が知らない男の名。肉体的な奇癖を持つ女房にほとほと手を焼き、逃げるようにして旅に出た参太だったが、旅先の宿の女中に惚れられて接する内、やはり女房が恋しくなる。飛ぶように江戸に帰ってきたが、既におさんはいなかった。参太は江戸中を探し歩くが、男を渡り歩いたおさんは、殺されていたのだった。
『ちゃん』
重吉は二百年の伝統を持つ五桐火鉢造りに大きな誇りを持っていた。しかし時勢に外れた火鉢は売れず、重吉一家の暮しは苦しかった。職人気質に徹する重吉は、貧困生活に耐えかねて、職変えを考えるが、女房子供や飲み屋の女将らの温かい人情に励まされながら、火鉢造りに黙々と精を出す…。

冷飯とおさんとちゃん
(C)東映
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