1965(昭和40年)/8/1公開 81分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:13994
配給:東映 製作:東映
最愛の女を奪われ、牢獄で餓死した男爵の恨みが取り憑いた別荘で次々に起る殺人事件。死んでいくのは女ばかり。言うに言われぬサスペンスと悶え死ぬ女たちが醸し出すエロティシズムが漂う怪奇スリラー映画。
宗方芳江の夫・信一が精神病院で死亡した。信一は、秘書で愛人の三沢ユミ子が変死したショックで発狂したのだった。芳江はユミ子が死んだ別荘へと向かう。別荘には、前の持ち主の富永男爵の時から住み着いている下男のせむし男がいる。その夜、芳江は恐怖を体験する。翌日、義父の圭介ら三人がやって来たが、さらに不気味な出来事は続く。三日目、弁護士の磯辺が、信一の女・あけみを連れてやってきた。その後、古井戸の中からあけみの死体が発見され、霊媒に呼び出された信一の霊が、ユミ子を焼き殺したことを告げる。その時、せむし男が走り出して地下室へ駆け込むと、地下室から、富永男爵の声が聞えてきた。「この屋敷に入った者は生かしては帰さない…」信一からせむし男に乗り移った男爵の霊は、次々に一同を殺していく…。
「怪談」シリーズ(2)