1965(昭和40年)/11/13公開 88分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:14216
配給:東映 製作:東映
日露戦争勃発前夜、大陸へ拠点を築くための軍資金となる金塊が輸送途中で何者かに強奪されたことから、アメリカ帰りのGメンが暗黒街に潜入し、無事金塊を奪還するまでを、スリルとサスペンス、義理人情と葛藤を交え、松方弘樹、岡崎二朗、千葉真一の顔合わせで描く娯楽アクション映画。
明治34年。露西亜との戦争に備え、政府と軍部は奉天に情報機関の設立資金として莫大な金塊を移送するが、その途上で何者かが金塊を奪った。警視庁では藤川警視を主任として捜査を開始。藤川警視は、やくざ者だった日疋警部補を浅草十二階下の無法地帯に潜入させる。日疋は、木原ゆみとの出会いから、界隈を牛耳る東竜会会長・黒崎に会う。黒崎は日疋に尾行をつけ、日疋は黒崎の部屋を見通せる場所に張込んだ。そして、盗聴器をセットした電話から金塊搬出指令を聞く。黒崎の通話先は、金塊輸送計画の実行委員で陸軍省嘱託の唐島だった。金塊搬出当日。金塊は、東竜会事務所から夜行列車、そして線路脇で待つ馬車へ。ここで黒崎の計画が狂った。馬車の馭者は日疋だったのだ。“金塊奪回に成功ス”日疋からの報告を受けた藤川は驚喜したが、唐島の手先である宮田警視の裏切りで黒崎に捕らえられてしまう。金塊を携えた日疋の前に現れたのは、黒崎に捕まった藤川だった…。