1966(昭和41年)/4/1公開 90分 カラー シネマスコープ 映倫番号:14390
配給:東映 製作:東映
長谷川伸による原作を『瞼の母』の加藤泰監督、中村錦之助主演で描いた任侠ドラマ。渡世人・沓掛時次郎と、彼を兄のように慕う身延の朝吉はその度胸を買われて勘蔵一家に一宿一飯の恩恵を受ける。やがてふたりは敵対する一家へ討ち入りするが…。
一宿一飯の恩義のために、斬った男の女房・おきぬと、子どもを連れて故郷の沓掛村に向かった時次郎が、やくざ渡世の掟の愚かさを知りつつ、瀕死の重病にかかったおきぬのために再びドスを握り、戦いの中に自ら飛びこんでいく。街道を行く助っ人稼業の沓掛時次郎に身延の朝吉は説得されながらも、時次郎を兄のように慕っていた。佐原の勘蔵一家に助っ人として迎えられた二人だが、時次郎は喧嘩の当日、勘蔵の娘お葉から草鞋銭をうけとると、朝吉を連れて勘蔵一家を後にした。助っ人稼業のむなしさを知りつくしている時次郎の行動に、納得のゆかぬ朝吉は、単身牛堀一家に乗り込み殺された。時次郎の怒りは爆発した。