2014(平成26年)/3/8公開 114分 カラー ビスタ 映倫番号:119722 G
配給:東映 / アスミック・エース 製作:「偉大なる、しゅららぼん」製作委員会
『プリンセストヨトミ』『鴨川ホルモー』等、奇想天外なストーリーと軽快な語り口で次々にベストセラーを生み出し、著書が続々と映像化されてきた作家・万城目学。彼が「デビュー作の頃の荒々しさを取り戻したい」と挑んだ意欲作『偉大なる、しゅららぼん』が、満を持して遂に映画化!琵琶湖には、太古から不思議な力を伝承してきた一族がいる…。その力によって、琵琶湖畔の街を牛耳り、江戸時代から現存する城に済む一族・日出(ひので)家。日出家と1300年にわたりライバル関係にあるもう一つの一族・棗家。二つの一族の因縁は、両家の前に現れた、最悪・最凶の新たな敵を前に、思いもよらない展開を迎える。果たして彼らは、世界の危機を救うことができるのか!?日本の中心に位置し日本最大のパワースポットと言われる琵琶湖。日常と奇妙な非日常の混ざり合う世界観の中で繰り広げられる抱腹絶倒の展開、そして苛烈な力と力のぶつかり合いを経て、希望溢れるラストへと突入して行く…。いまだかつてない傑作エンタテイメントが誕生した!
琵琶湖畔の街・石走(いわばしり)に、代々“不思議な力”を伝承してきた一族がいる…。日出家は、江戸時代から現存する石走城に住む、現代の日本で唯一「城」に住む一家。日出家の人間はその不思議な力を使い、街を牛耳る一族となっていた。その跡取りにして、最強の“力”の持ち主とされる淡十郎は高校生ながら、街の人から崇め奉られ、まさに生まれながらの殿<キングオブキング>として暮らしていた。ある日、分家の涼介がやってきた。高校入学を機に、一族の掟に従い“力”の修行をするためだ。居候として涼介が暮らし始めた石走城には、淡十郎の他にも個性溢れすぎる一族が暮らしていた。淡十郎とは確執がありそうな当主の淡九郎。淡十郎の姉であり並外れた能力を持ちながらその力のため社会に適合できず10年間引きこもり、城内を白い馬で闊歩する、通称「グレート清子」。修行中の涼介の力の師匠であるマイペースな実力者・濤子、日出家のものではないが、そんな一族をいつも優しく見守る船頭の源治郎など…。城での暮らしに戸惑う涼介に淡十郎は、自分とお揃いのオートクチュールの赤い制服を着せ、「供の者」扱いして振り回しはじめる。出会って早々主従関係が出来上がってしまった二人は、いよいよ高校生に。淡十郎は入学早々校長の娘・速水沙月に恋をする。しかし、速水は同じクラスの棗(なつめ)広海に恋をしているという。尋常ではないほど悔しがる淡十郎。何を隠そう、棗一族も“不思議な力”を伝承する一族で、日出家とは1300年にわたりいがみ合ってきた永遠のライバルだったのだ。絡み合う両家の因縁。その淡十郎の小さな失恋の腹いせが火種となり、街や歴史をも巻き込む大きな騒動へと発展する。しかし、それは、世界を滅ぼしかねない大事件のほんの序章だった…。