1969(昭和44年)/9/13公開 105分 カラー シネマスコープ 映倫番号:16001
配給:大映 製作:大映
戦国時代、織田信長の天下布武の大偉業に待ったをかけた男。三千からなる日本最強の鉄砲集団の若大将才賀孫市の、富や地位よりも自由と信義を重んじ、女と戦争を愛した型破りに痛快な半生を雄大なスケールで描く。原作は司馬遼太郎の同名小説。
今を時めく織田信長の新城下町として賑わいを見せる岐阜の大道を邪魔者を蹴散らして闊歩する信長の家来衆を避けようともせず、正面から歩いてくる男がいた。「日本一」と書かれた旗を立て、真っ赤な袖なし羽織に白の革袴、腰に古びた黄金の大小を帯び、手には二尺ほどの鉄扇を持ち、道を譲らぬことに怒った信長の家来衆をも一蹴してしまう。その騒ぎを耳にした信長は男の正体を藤吉郎に探らせる。