製作は大町龍夫。中野実の原作から中山隆三が脚色し、瑞穂春海と布戸章がそれぞれ監督と撮影に当たっている。主な出演者は佐野周二、月丘夢路、佐田啓二、幾野道子、紙京子など。
尊敬し愛した父を目前で侮辱された高校生・順治が、恋人・千津を振り切って拳銃をふりかざして復讐しようとするが、父の意外な暗い面を覗き衝撃を受ける物語。当時流行した六本木族の生態等を描写している。
早稲田大学七十年の歴史を通して、日本の学園とそこに学ぶ若人たちの青春を三代に亘って描く劃期的な文芸巨編。学問の殿堂に初めてカメラを据えた東映が、世界に贈る良心大作である。