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早稲田大学 

Waseda University

1953(昭和28年)/10/27公開 120分 モノクロ スタンダード 映倫番号:1106 
配給:東映 製作:東映

早稲田大学七十年の歴史を通して、日本の学園とそこに学ぶ若人たちの青春を三代に亘って描く劃期的な文芸巨編。学問の殿堂に初めてカメラを据えた東映が、世界に贈る良心大作である。

早稲田大学 
(C)東映

ストーリー

薩長派から参議の職を奪われた大隈重信が私財を投げ打って早稲田村の茶畑に「東京専門学校」を設立したのが明治十五年。それは反政府的な空気の中からレジスタンスの精神をもって形を整えた大隈の、社会に封する燃ゆるがごとき思想の宣言でもあった。最初の学生は僅か八十七人。教師も高田早苗・坪内雄蔵ら七名に過ぎず、しかも政府は弾圧を繰り返し、経済面からも圧迫。金融に奔走した小野梓は健康を害し、何とか持ちこたえ最初の卒業式を迎えるも、小野は未来の学園を夢見つつ死んでいった。政府の弾圧も去り、学生にも熱情が溢れるようになったが、外相となった大隈は愛国者来島によって片足を奪われる。それでも明治三十五年、名前を「早稲田大学」と改称。翌年には最初の早慶戦が行われた。明治三十七年に日露戦争が勃発し、学生達の思想も二分されるが、様々な青春の形を包んで大学は巨人の形を作っていく。大正四年、天野為之が学長に就任。だが高田前学長の再任案も学生の間に持ち上がり、学生達は二分して争うようになっていく。下宿「三盛館」も、波島や保谷など下宿生が争いに巻き込まれていく。その争いの中で浪島は負傷するが、下宿の娘まり枝の看護を受け、それが縁で二人は結婚。地方の教師となった。大正十一年大隈重信死去。だがその葬送曲を打ち消す軍靴の音が、早稲田大学にも少しずつ近づいていた…。

早稲田大学 
(C)東映
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