竹田敏彦原作の同名小説の映画化。生みの子を残して離別させられた薄幸の母親が辿る数奇な運命。周囲の迫害に耐えて、生みの子と生さぬ仲の子との間に芽生えた美しい恋を守るために、誤って殺人の罪を犯す母の悲劇・・・
警察に追われる男と、牧場を切り回す母子の出会いと別れを描く。脚本は『男はつらいよ』シリーズの山田洋次と朝間義隆の共同執筆、監督を山田洋次、撮影を高羽哲夫がそれぞれ担当している。
明治41年の賭博禁止令施行の頃を背景に、ある博徒一家の新しく生きるか、博徒一筋に生き抜くかを縄張りを狙う他の一家との争いも絡んで、オールスターを配して迫力いっぱいに描き挙げていく。