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母孔雀

Mother Peacock

1956(昭和31年)/12/5公開 83分 モノクロ スタンダード 映倫番号:2537 
配給:東映 製作:東映

竹田敏彦原作の同名小説の映画化。生みの子を残して離別させられた薄幸の母親が辿る数奇な運命。周囲の迫害に耐えて、生みの子と生さぬ仲の子との間に芽生えた美しい恋を守るために、誤って殺人の罪を犯す母の悲劇を描く。

母孔雀
(C)東映

ストーリー

病身の夫と二人の子供を抱え、旅館の住み込み女中として一人で生計を支えていた紅谷しず江は、休暇で帰宅した際、夫が自分を看病してくれた女・町子を家に迎え入れたことを知る。夫に「出て行け!」と罵声を浴びせられて逆上したしず江は、そのまま家を飛び出してしまった。それから8年、絶望したしず江を救ってくれた紅谷梅太郎と結ばれるも、まもなく梅太郎が病死。しず江は梅太郎の子・俊夫を抱えて、紅一証券の女社長として「兜町の紅孔雀」と謳われるほどになっていた。東海化学の増資権利獲得を狙うしず江の秘書・三沢は、東海化学の秘書課に勤める小川淳子と親しくなるが、この淳子こそ、8年前に別れたしず江の娘だった。一方、俊夫には叔父夫婦の世話で良縁が重なっていたが、ある日自分が運転していた車で正子という少女を引っ掛けてしまい、彼女を病院へと担ぎ込む。その際、駆けつけた彼女の姉・淳子を知り合い、俊夫と淳子の間にはいつしか愛情が芽生えていくのだった。だが、しず江は正子と淳子が実の子であることを知り愕然とする。彼女は淳子に、俊夫には婚約者がいると心を鬼にして伝えるのだが、傷ついた淳子に、寝返りを狙う三沢の魔の手が伸びようとしていた…。

母孔雀
(C)東映
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