事件の匂いに腕が鳴り、女の香りに血がうずく!どす黒い欲望の罠に乗り込んだ私立探偵の活躍を描く藤原審爾の同名の小説の映画化。 ロケットの固形燃料のマイクロフィルムを秘めた一本の万年筆を巡るハードボイ・・・
昭和7年・大阪を舞台に、五分刈り頭に度の強い近眼鏡、短い鉄管をくわえた異様な姿で、悪の化身のような男を演じる若山富三郎。従来の仁侠映画のパターンを破り、悪の塊を全編に織り込んだ異色任侠大作。
製作は山口松三郎が当たり、富田義朗が脚本を書いている。佐々木啓祐が監督を、鶴見正二が撮影を担当。出演は土紀就一が抜擢されて主演し、安部徹、水原真知子の他、吉川満子、小藤田正一、島村俊雄など。