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三つの結婚

1950(昭和25年)/12/15公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

久保光三と大町龍夫の共同製作になり菊池寛の原作『受難華』より、柳井隆雄が脚色し、佐々木啓祐が監督をしている。出演者は桂木洋子、日高澄子、水原真知子、堀雄二に田崎潤、高橋貞二佐田啓二などが、それぞれ主要パートで出演している。

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スタッフ

原作:
監督:
音楽:
撮影:

ストーリー

菊岡寿美子、長沼照子、吉沢桂子は、同じクラスでも特に親しい三人であった。そして学窓を巣立つに当たって、それぞれ結婚したあかつきには、お互いの結婚生活を偽わらず報告し合おうと約束した。寿美子は、そのときすでに妻のある前川と愛し合っていたが、前川は病床に臥す妻を離婚することは出来ないというので、諦めて大阪の家へ帰って行った。照子は外務省に勤める藤木信一郎と許婚の間柄であったが、信一郎がアメリカへ赴任することになって、その前に別れていても変わらない愛の証明をと求められるままに、自分の全てを与えた。吉沢桂子は、三人の内でまず最初に結婚をして、守山義夫と楽しい新婚生活に酔いしれていた。寿美子は大阪の実家で、相変わらず前川のことを想い続けて生活しているうちに、銀行家の息子林健一との結婚を強いられこれを拒み続けていたが、家庭の事情にせかされて、自棄的に林と結婚はするが、有閑マダムとして我侭一杯にふるまい、醜聞の種をまきちらし、夫の林に八つ当たりしていた。その間に、桂子は守山との楽しい生活も束の間、夫が学生時代に下宿していた家の娘との間に子供まであった事実を知って、守山の詫びも聞き入れず、実家へ逃げ帰ってしまった。照子は信一郎の帰国をひたすら待っていたが、信一郎はアメリカで自動車事故のため死亡してしまった。しかし、彼が最後まで認めていた日記を彼女へ届けてくれた望月敬三と次第に愛情が芽生え、結婚するが、初夜に照子の告白を聞いた望月は照子を許せず、実家へ帰してしまった。

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