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母を慕いて

1951(昭和26年)/7/27公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

製作は石田清吉、阿木翁助の原作を、池田忠雄、三郎に、中村定郎を加えた三人の共同執筆により、斎藤寅次郎が監督に当たっている。撮影は服部幹夫。主な出演は美空ひばり、坪内美子、日守新一、沢村貞子などのほか、清川虹子、坂本武、望月美惠子の脇役陣、田端義夫、近江俊郎等の歌謡歌手、淡島千景、灰田勝彦、晴彦兄弟、岡晴夫などの特別出演がある。

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ストーリー

瀬戸内海の小島に、勘三おつな夫婦に育てられた弥生は生みの母で、京都の祇園に料亭を持った夏江にひきとられて行く。勘三夫婦は弥生が実の娘のように可愛かったが、弥生の幸福を思って夏江に返した。夏江を棄て去った小倉進は現在の妻秋子の許へ入夫して武男という子供も出来たが、昔の罪を詫びる心から、弥生を引き取ることを申し出た。弥生を良家の娘として世に出したい心から、進の許へ渡したが、東京での弥生の生活は幸福ではなかった。しかし夏江はそうとは知らず、腹膜炎で弥生の踊りを見ながら死んだ。夏江の臨床に馳けつけた進を怒って秋子は離婚を決意するが、弥生の優しい心使いに自らを恥じ、改めて弥生たちとの新しい生活を始める。

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