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青春前期

1954(昭和29年)/7/28公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

講談倶楽部連載の原作を柳井隆雄が脚色、堀内真直が監督している。撮影は高村倉太郎。主な出演者は上原謙、淡島千景、田浦正巳と野添ひとみ、沢村貞子等。

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スタッフ

原作:
監督:
音楽:
撮影:

ストーリー

明道高校の教師潤子は生徒達から慕われていた。三年生の奈津子が町の不良に暴行された時、彼女の担任国信の口からそれが洩れた。奈津子を愛する武志は国信を激しく叱問した。彼の担任である潤子は、武志が寄寓する彼の叔父中瀬を訪れて相談した。そして大学の教師をやめたという彼の青年を理解する言動に心惹かれた。奈津子の母は継母だった。噂の的となった義娘を信州の伯父に預けて転校させようとした。武志は潤子と共に信州に訪れる事にしたがその日潤子に急な事故がおきて、武志が一人で出発した。彼は奈津子と山を歩くうち嵐に逢い、温泉宿にとじこめられた。「君は純潔だ」と叫んで、武志は奈津子を東京へ連れ帰ったが、山の事から二人は教師達の冷たい目をあびる。潤子と中瀬だけが、二人を信じて労わった。武志は奈津子を襲った石森を殴りつけたが、憎しみは消えない。奈津子は死を決して信州に去った。後を追った武志は、いつかの温泉宿で再会した。二人は大人への反抗から死のうとしたが道を探しているうちに、奈津子は一人で毒を飲んだ。彼女を抱いて山を降りた武志は途中で中瀬や潤子や学友達に会い、幸いに奈津子も命をとりとめた。中瀬は鋭く言った。「命の厳かさを知れ」と。良平や国信も今は非を悟るほかはなかった。奈津子は米国へ行く中瀬と同行する事になり、武志は潤子にひきとられた。

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