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作品紹介

喜劇・金の実る樹に恋が咲く

1961(昭和36年)/10/25公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

小説新潮に連載された阿部知二原作「騎士と女たち」より椎名利夫と新人津久田一正が共同で脚色。福田晴一が監督した農村喜劇。撮影は片岡清が担当している。

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スタッフ

原作:
監督:
音楽:
撮影:

ストーリー

岡山県蒜山に住む鶴屋清左衛門は妻と死別後、息子清一と妹三津子の三人で細々と酪農をやっていたが土地のボス石垣に高い種付け料を払うのが不満だった。勝気な三津子が山林を売って種牛を買おうと言ったので、大阪の観光会社社長大村に売り払った。始めて大金を手にした清左衛門は汽車に乗るのも怖くなり開業第一日目の白タクで大阪を後にした。運転手五森信吉はリュックの中に大金があると見抜いた。目的の村近い温泉に来た時清左衛門は信吉を旅館に泊めドンチャン騒ぎをした。彼は芸者駒子を見てやに下り、商売柄彼が大金を持っている事を知った駒子はうまく取り入った。駒子に熱を上げているのが清一で清一を利用して三津子を手に入れようとしているのが石垣のドラ息子十馬で、駒子の狙いは金だった。清左衛門の家に辿り着いた信吉は彼のすすめで三津子の手伝いをすることになったが健康な三津子に少なからず心が動いた。村祭の宵三津子の案内で鎮守の森に行った信吉は、帰路十馬の命を受けた村の愚連隊数人に襲われたが簡単にのしてしまった。清左衛門は足繁く駒子の許に通い、駒子は電化製品などを買わせ、家に押しかけてきた。それを自分の所に来てくれたと思った清一は喜んだが「ママと呼べ」といわれて驚いた。そんな清一をみて駒子の正体を知った思いの清左衛門は、清一と共にいきり立ったが駒子は涼しい顔で芸者商売なら誰にでもサービスする、と馬車にテレビ、ステレオを満載して引き上げていった。目のさめた清左衛門親子は「貧乏人が大金を持つとこんなところがおちだ、恐しいのは金と女だ」と顔を見合せた。数日後晴れ上った蒜山高原をジャージー種の牡牛をのせたトラックが清左衛門の新築した牛舎へ到着した。広い高原の牧場には信吉と三津子の明るい笑い声が聞えていた。

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